2011.12.27 Tuesday
メダカ選びのウソ、ホント?(奇形)
JUGEMテーマ:国産改良品種メダカ
めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです「メダカを選ぶ時、体色が良ければそれでいい」などと言われる事がありますが、本当にそれで良いのでしょうか?。
答えはNOです。観賞メダカに興味を持ち始めると、どうしても体色ばかりに目がいってしまい、奇形や魚病などの重大な欠陥を見落としてしまいがちになります。いくら体色が良くても、奇形や魚病を持ったメダカでは、観賞魚としての「ねうち」は低くなってしまいます。メダカの奇形で特に多いのが「脊椎の歪み」です。脊椎に歪みのあるメダカは「背骨曲がり」や「セムシ」などとも呼ばれ、このような奇形は、次の世代に遺伝をしてしまいます。「少し位の背骨曲がりなら繁殖には問題無いから…」などと言う人もいますが、これは大きな間違いで、少しの歪み程度であっても、その個体は「セムシ遺伝子」を持っているので、そこから生まれるメダカの多くは、背骨曲がりになってしまいます。他にも、頭蓋骨の歪みや各ヒレのどれかが先天的に欠如している等、さまざまな奇形がありますので、見落とさない事が大切です。「体色がどうこう」よりも、まずは健全なメダカである事が、良い観賞魚としての絶対条件と言えます。
これらの奇形の見落としは、初心者に限った話しでは無いようです。観賞メダカの人気の高まりと共に、生体のメダカやメダカの写真を目にする機会も増えましたが、それらの多くに、何らかの奇形が見られる現状には愕然とさせられます。観賞メダカから奇形魚を少なくする為にも、「奇形魚は親に使わない」ことが大切なのです。
写真1:全て背骨曲がりのメダカ
写真2:全て背骨曲がりのメダカ