メダカ日誌

メダカ販売店、小山メダカセンターの店主によるメダカのブログ
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体型変異と奇形
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    めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

    観賞メダカの奇形と品種との間に、絶対的な線引きをする事は難しいのですが、観賞メダカの良魚というものを考えた時、おそらく共通して好まれないであろう変異(奇形)が幾つかあります。
    まず一つは、本来2つで対をなすべきはずの、眼球、胸ビレ、腹ビレ、のいずれか片側だけに変異がみられる場合です。具体例としては、形方の眼球が先天的に欠如した個体、片方の眼球だけ出ている個体、片方の眼球だけ向きが違う個体、片方の胸ビレあるいは腹ビレだけ先天的に欠如している個体、などです。
    二つ目は、上から見て体型が左右非対称である個体。体が曲がっていたり、ヒネリやズレがある個体など。
    三つ目は、横から見て、脊椎に湾曲がみられる個体(いわゆる背骨曲がり)、体表が不均一な個体(ゴツゴツ、ヘコミ、首高、背高、他)、口が歪んだ個体(口が閉じない)、などです。
    これらの変異個体は、どの品種においても、良魚としての評価は受けづらいと思われます。
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    写真:背骨が湾曲した変異体
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    体型変異と奇形
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      めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

      他の魚と同様に、メダカにも、体型に関する突然変異(体型変異)がある事が知られています。その一部では、すでに観賞メダカの品種として、固定されつつあるものもあります。観賞メダカの体型変異種に、ダルマメダカと呼ばれるものがありますが、ダルマメダカは、脊椎骨の融合により、通常よりも脊椎が短くなる変異体(fu)を、品種として固定したものです。他にも、ヒカリ体型メダカと呼ばれるものは、背ビレが尻ビレと同じ形になり尾ビレが菱形になる変異種(Da)を固定したものです。この2つの形質などは、すでに観賞メダカの品種として、ある程度の認知を得ていると言えるかも知れません。これらの他にも、頭蓋骨が変形して眼球が出っ張る通称“出目”と呼ばれる変異種、同じく頭蓋骨の変形と眼球の向きが変化した“目前”や“フロントアイ”と呼ばれる変異種、ヒカリ体型の背ビレや尻ビレが二枚に別れる通称“角”や“サムライ”と呼ばれる変異種、…などは、一部のブリーダーでは、品種として固定をする試みがされているようです。又、遺伝があまり確認されていないような、変異個体として、各ヒレが延長する通称“ヒレナガ”、眼球の角膜が膨らんだ通称“水泡眼”、尾ビレが金魚の尾のような通称“三つ尾”、各ヒレのどれかが消失した変異個体、…など、さまざまな体型変異個体(奇形)の発見例がありますが、こうしたものが将来、観賞メダカの品種として固定されていくかどうかについては、観賞メダカの「奇形」の概念によるところ…つまり、プロやアマを問わない観賞メダカに係わる者みんなの、「奇形」というものの、感じ方や考え方にかかっていると言えます。
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      写真:水泡眼メダカと呼ばれる変異体
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      体型変異と奇形
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        金魚のように、体型変異の品種作出が盛んな観賞魚がある一方で、体型変異を受け付けなかった観賞魚もあります。錦鯉は、その代表とも言える観賞魚の一つです。錦鯉も改良品種ですが、その形は原種である真鯉のままで、体色の美しさに着目して品種を作出してきた歴史があります。金魚の歴史が、体型変異の追求の歴史だとすれば、錦鯉の歴史は、体色美の追求の歴史といったところでしょうか。鯉もフナと同じように、さまざまな体型変異の個体が出現するはずですが、錦鯉は、あえて変形の道は選ばなかったのでしょう。錦鯉の発祥の地が日本である為か、国柄や文化、伝統といったものが、そうした背景にあると思われます。数ある錦鯉の品種の中で、唯一とも言える体型変異の品種に「ヒレナガ鯉」と呼ばれるものがありますが、全国規模の品評会で、こうした品種が評価されたという話しは、まず聞いたことがありません。
        色彩の追求の歴史を積んできた錦鯉は、現在では日本の国魚と呼ばれ、さらに海外でも、高い人気のある観賞魚へと、進化を続けています。
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        | 体型変異と奇形 | 18:31 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
        体型変異と奇形
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          めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

          メダカの体型変異について触れる前に、まずは他の観賞魚について、独自に考察をしてみたいと思います。
          一部の熱帯魚でも、ショートボディーやロングフィンなどといった、体型変異(変形個体)を交配に用いた品種もありますが、体型変異の品種交配が盛んな観賞魚の代表としては、金魚があげられます。金魚の原種はフナですが、金魚の品種のほとんどは、フナとは違う形をしています。金魚の体型変異、つまり品種の元となる奇形には、脊椎や頭蓋骨などの骨格に係わる変異をはじめとして、各ヒレに係わる変異、目に係わる変異など、ありとあらゆる体型変異が品種として固定されています。代表的な品種として、琉金、らんちゅう、デメキン、…などがあげられます。さらに、金魚発祥の国である中国では、日本よりももっと変形の激しい品種の作出もあるようですが、こうしたものは、日本に輸入されたとしても、日本人の目には奇抜過ぎる為なのか、それほど一般的にはなっていないようです。
          金魚の歴史は、数百年もあるそうですが、その歴史は、体型変異の追求の歴史であるとも言えます。観賞魚において、本来、体型変異つまり奇形の魚を固定して品種とする目的は、普通とは違う珍しい個体の作出にある事は、前回にも述べた通りです。しかし、体型変異を数百年に渡り追求した歴史の結果、現在では、金魚が最もポピュラーな観賞魚となり、ある意味では最も「普通」な観賞魚になってしまったのは皮肉的かも知れません。かといって、過剰に変形した品種では、受け入れない国民性もあるようです。
          さて、観賞メダカの未来は…次回に続きます。
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          | 体型変異と奇形 | 17:51 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
          体型変異と奇形
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            めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

            観賞魚における、体型変異の品種と奇形の違いですが、「奇形」の意味が、普通とは違っている個体や珍しい個体を差すのだとすると、奇形と体型変異の品種に、広義のうえで違いは無いとも言えます。しかし実際には、同じ「変わっている」形質であっても、それぞれ、好まれる形質と好まれない形質があるのも事実であり、それが好まれる奇形であると、品種として固定されて行く事もある訳です。
            観賞魚の奇形と品種との線引きは、個人の感覚、観賞魚の種類、伝統、文化、国柄、時代性、などにより大きく変わるようです。
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            | 体型変異と奇形 | 17:57 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
            体型変異と奇形
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              めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

              新品種の作出は、突然変異や品種交配などから出現する既存の品種には無い形質(特徴)に着目する事から始まる訳ですが、その形質が体型変異(変形個体)である場合、発見者は、それが新品種に繋がるのか、単なる奇形なのかの判断に迫られる事になります。
              観賞魚の品種と呼ばれる分類において、体型変異と奇形の違いに、明確な線引きをするのは、案外難しいのかも知れません。

              …体型変異と奇形について、…次回に続きます
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              | 体型変異と奇形 | 18:33 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP