メダカ日誌

メダカ販売店、小山メダカセンターの店主によるメダカのブログ
CALENDAR
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
小山メダカセンターHP
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
無料ブログ作成サービス JUGEM
メダカの選び方(透明鱗)
0
    めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

    「透明鱗メダカは、エラ部が透けていないものはグレードが低い」などと言われる事がありますが、本当でしょうか?
    透明鱗メダカとは、メダカが本来持っている 、黒色素、黄色素、白色素、虹色素、のうち虹色素が少なくなった変異種の事です。透明鱗メダカの虹色素の抜け具合には個体差があり、虹色素が少ないほど、特に頭部付近の虹色素が少ない個体ほど、エラ部が透けて見える傾向にあります。個体によっては、片側のエラ部は透けているが、逆側のエラ部は透けていないものもあり、エラ部の透け具合がグレードの判定に用いられる事があります。ただし、透明鱗であっても、体色に模様を持つ品種、例えば「錦透明鱗」「更紗(透明鱗)」「更紗錦三色(透明鱗)」などの場合は、上見での模様の美しさを追求すべきなので、これらの品種では、あまりエラ部の透け具合にこだわる必要は無いと思われます。
    TS3V0431.jpg
    | メダカの選び方 | 18:01 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
    メダカの選び方(ヒカリ体型)
    0
      めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

      「ヒカリ体型のメダカは、背の光が強ければそれでいい」などと言われる事がありますが、本当にそれだけで良いのでしょうか?
      ヒカリ体型メダカとは、脊椎を中心として上下対称(シンメトリー)な体型に変異した、改良メダカの一種です。もともと、メダカの腹部には虹色素を持つために光沢がありますが、ヒカリ体型メダカでは、腹部から転移した虹色素を背部にも持つ為、個体によっては背部に光沢が現れる場合があります。この光沢の度合いには個体差が有り、確かに光沢の強い個体ほど見栄えはしますが、それだけでは良いヒカリ体型メダカとは言えません。
      ヒカリ体型メダカの特徴の一つとして、扇型の尾ビレがあげられますが、扇型の尾ビレの中心と脊椎とが、真っ直ぐ行かずにずれてしまっている個体や、普通種と同じ三角の尾ビレになってしまっている個体などは、グレードが下がります。又、流通しているヒカリ体型メダカは、普通種以上に脊椎の奇形が多い傾向にあります。「ヒカリ体型だからしょうがない」と言う人もいますが、これは誤りで、ヒカリ体型メダカであっても、真っ直ぐな脊椎を持つ親メダカ同士を交配すれば、背骨曲がりのメダカが生まれる確率を低くする事ができます。逆に言えば、背骨曲がりの親メダカからは、かなりの確率で背骨曲がりのメダカが生まれてしまいます。これは「Wy因子」と呼ばれる遺伝子の働きによるものであるからです。
      この他にも、頭部の歪みが無いか?全体的なシルエットが良いか?など、まずは健全である事が良魚としての基本です。
      ヒカリ体型メダカは、普通種と同様に飼育と繁殖は共に容易ですが、完成度の高いヒカリ体型メダカを作出する事は簡単ではなく、追求しがいのある品種と言えます。

      | メダカの選び方 | 18:53 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
      メダカの選び方(名前=ねうち?)
      0
        めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

        「名前が同じメダカなら、どこの店でも同じなので、安い店で買った方がいい」などと言われる事がありますが、果たして本当でしょうか?
        この考え方は、必ずしも観賞メダカには当てはまりません。工業製品などの様に、規格によって作られた「物」とは違い、メダカは生き物なので、それぞれに違いがあります。特に観賞メダカでは、同じ名前(品種)のメダカでも、生産者や販売店によって違いがありますし、同じ品種でもグレード別に分けたり、品種によっては、1尾ごとにそれぞれ価格が異なる場合もあります。
        つまりは、同じ名前(品種)=同じ「ねうち」では無いのです。
        入門者などでは難しいかも知れませんが、メダカの名前や安さだけに捕らわれる事なく、そのメダカをよく見て選ぶ事が大事です。
        TS3V0439.jpg
        | メダカの選び方 | 18:24 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
        メダカ選びのウソ、ホント?(奇形)
        0
          めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

          「メダカを選ぶ時、体色が良ければそれでいい」などと言われる事がありますが、本当にそれで良いのでしょうか?。
          答えはNOです。観賞メダカに興味を持ち始めると、どうしても体色ばかりに目がいってしまい、奇形や魚病などの重大な欠陥を見落としてしまいがちになります。いくら体色が良くても、奇形や魚病を持ったメダカでは、観賞魚としての「ねうち」は低くなってしまいます。メダカの奇形で特に多いのが「脊椎の歪み」です。脊椎に歪みのあるメダカは「背骨曲がり」や「セムシ」などとも呼ばれ、このような奇形は、次の世代に遺伝をしてしまいます。「少し位の背骨曲がりなら繁殖には問題無いから…」などと言う人もいますが、これは大きな間違いで、少しの歪み程度であっても、その個体は「セムシ遺伝子」を持っているので、そこから生まれるメダカの多くは、背骨曲がりになってしまいます。他にも、頭蓋骨の歪みや各ヒレのどれかが先天的に欠如している等、さまざまな奇形がありますので、見落とさない事が大切です。「体色がどうこう」よりも、まずは健全なメダカである事が、良い観賞魚としての絶対条件と言えます。
          これらの奇形の見落としは、初心者に限った話しでは無いようです。観賞メダカの人気の高まりと共に、生体のメダカやメダカの写真を目にする機会も増えましたが、それらの多くに、何らかの奇形が見られる現状には愕然とさせられます。観賞メダカから奇形魚を少なくする為にも、「奇形魚は親に使わない」ことが大切なのです。
          TS3V01100002.jpg
          写真1:全て背骨曲がりのメダカ
          TS3V02110001.jpg
          写真2:全て背骨曲がりのメダカ

          | メダカの選び方 | 18:48 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
          メダカ選びのウソ、ホント?(大きさ)
          0
            めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

            「店でメダカを買う時、大きいメダカはもう寿命だから、選ばない方がいい。」などと言われる事がありますが、果たしてこれは本当なのでしょうか。
            確かにメダカは、生きている限り成長を続けますので、大きいメダカほど老齢である可能性があります。そしてメダカの平均寿命は約2〜3年なので、それほど長くは無いのも事実です。しかし、だからといって「大きいメダカは、すぐに死んでしまう」と決め付けてしまうのは間違いです。
            例えば、同じ年のほぼ同時期に生まれたメダカの群の中であれば、小さい個体よりも、むしろ大きい個体の方が長生きする可能性が高いと言えます。この時に、小さ過ぎるメダカを選んでしまうと、先天的な欠陥による成長不良である可能性もあります。
            それから、メダカは飼育条件等によって成長に著しい差が出る事があります。プロの養魚家など、メダカの専門家がつくる魚は、初心者が育てるメダカに比べると、成長が早い傾向にあります。大きくて一見すると老魚に見えるメダカでも、実は意外と若いメダカである事もよくあります。メダカの生産販売をしている専門店であれば、そのお店で販売しているメダカの、おおよその月齢を教えて貰えるはずです。気になる時は、聞いてみると良いかも知れません。
            TS3V0221.jpg
            | メダカの選び方 | 17:31 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
            メダカ選びのウソ、ホント?
            0
              めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

              「初心者は、値段の安いメダカを選ぶと良い」などと言われる事がありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
              量販店などのショップでは、ヒメダカや黒メダカなどといったメダカが、1尾数十円程度で大量に売られている事があります。しかし、これらの安価なメダカは、もともと観賞用メダカとしてではなく、大型肉食魚などの生き餌として販売されている事が多く、雑で荒い扱いをされやすい為、売り場によっては、状態の良くない場合もあります。「安物に手間はかけられない」というのが本音でしょう。
              ただでさえ飼育に不慣れな初心者が、状態がいまいちなメダカを死なさずに上手に飼育できる確率は、決して高いとは言えないのが実際のところです。
              メダカ飼育の初心者であるからこそ、状態の良い観賞メダカが入手しやすい観賞メダカ専門店で、観賞用のメダカを購入するのが正解と言えます。
              尚、観賞メダカ専門店の当店では、オールシーズンでメダカの生産と販売を行っています。初心者も大歓迎ですので、ぜひご来店下さい。
              [店舗定休日(金)、営業時間9時〜日没]
              TS3V02680001.jpg
              | メダカの選び方 | 17:40 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP
              良いメダカとは?
              0

                めだか販売店、小山メダカセンター店主のブログです

                観賞メダカとしての「良魚」とは、どのような個体を差すのでしょうか。繁殖に使う親メダカを選抜するにしても、良魚というもの自体を知らなければ、観賞価値の高いメダカを作出する事は難しくなります。
                最も危険なのは、「これ、すげー赤い!」とか「すげー目が出てる!」などと、体色や形質ばかりに気を取られてしまう事です。確かに観賞魚としては、体色や形質も重要なのですが、それよりも先に見るべき事があるはずです。
                [まずはココ]
                〈健康〉
                まずは、何はともあれ、健康である事です。いくら体色が赤くても、ひょろひょろに痩せていたり病魚では話しになりません。
                〈奇形〉
                奇形の中で、おそらく一番多い見落としが「背骨曲がり」だと思われます。メダカの背骨曲がりは、遺伝によるものの事が多く、多少の歪み程度であっても、その個体が持っている遺伝子は、歪みが大きい個体の遺伝子と同じなので、次の世代に遺伝してしまいます。背骨曲がり以外にも、頭部の歪みや先天的なヒレの欠け、あるいは、あご下に突起が有ったり、口が閉じなかったりなどの奇形もあります。
                これらの異常が無い事が、まずは良魚としての絶対条件であり、品種や体色がどうと言うのは、それからとなります。
                TS3V0419.jpg
                | メダカの選び方 | 18:18 | - | - | - | - | ↑PAGE TOP